【英文法】強い意志を表すwillもあるよっていうお話。

こんにちは、Togoです。
前回の記事で I will do 〜 と I’m going to do 〜 の違いの解説をさせていただきました。
最近ランダムで適当に音楽を聴いていたんですが、
私の大好きなRADWIMPSの『25コ目の染色体』が流れたんですね。
その中に、
I will die for you.
という歌詞がありました。
高校時代に本当によく聴いていた曲でありバンドだったので、懐かしがりながらもどこか聴く視点は変わったようで、
この will の意味は知っておいた方がいいことなので前回の内容に関連してここで説明します。
強い意志を表す will
いきなりですが先程の
I will die for you.
前回の内容で I will do 〜 は、
その場でとっさに決まったこと
と解説しました。
これはあくまでも未来の話をした場合の違いを説明したものであって、
その通りにこの一文を訳すと、
(今思いついたけど) 俺、君のために今から死ぬわ!じゃ!
どこの女子がこれにときめきます?
いやいやいやいや、ちょ、やめて!?ってなるのがオチです。
当然そんな意味ではないですね。
この場合のwillは、強い意志を表現していて、
君のためなら死ねるよ!
という強い意志を表現しています。
学生時代にこなしてきた英語のテストのように
「英文を日本語に訳しなさい」
という感覚が強く残ってしまっていると、
will=未来のことを言ってる?
die=死ぬ
for you=あなたのために
これをつなげてしまい、先程のようなかなり恐ろしくも捉えられてしまう訳になってしまうわけですね。
なお、否定的になりたくないので一つ伝えておきますが、
学生時代の英語学習法が絶対的に間違っていると言っているわけではありません。断じて!
なぜなら、そうやって日本語に訳す訓練をしてきたことで、今現在、主語、動詞などの順番や関係代名詞のかかり方なんかも感覚的に身についているんです。
あれがなければ英語学習が苦痛以外の何者でもないのは、アラビア語やヒンドゥー語を今から勉強してみれば分かります。語順や文法のルールなんかも全く分かりませんからね。全く知らないのは腰が上がりづらい。
今大人になってから英語にスムーズに取り掛かれるのは、学生時代の6年間がベースにあることは覚えておいた方がいいと思います。
学生時代に英語を教えてくださった先生方には非常に感謝しているので、その辺で誤解がないようにだけ言っておきます。
ただ重要なのは、これからもずっと同じ方法だとTOEICやTOEFLには敵わないよ!ということ。
話を戻して、
助動詞 will が表現することや動詞の意味にある背景を考えて、
「意訳する」
というのは、このブログで何度も話している映像化するという感覚に近いものがあります。
TOEFLやTOEICのリーディングのようなスピード勝負の場合は特に重要です。
そのものの意味を暗記するのではなく、その単語が表現する意味を感覚的に身につけていく。
勉強をしながら意識すべきところはここにある気がしています。
そんなわけで、他にも強い意志を持つ will の表現を見てみましょう。
・I will win.
絶対勝つ!
・I will do.
僕がやるよ!/任せて!
・I will do my best!
頑張ります!
will に否定を表す never をつけると強い否定になりますね。
・I will never forget you.
あなたのことは絶対に忘れません。
will 自体の未来を表現する以外の使い方を知っていただきたかったのもありますが、
今回をきっかけに意訳という点でも意識づけしていただけたら読んだ価値ありだと思います。
I love you.
夏目漱石がこの言葉を
「月が綺麗ですね」
と訳したというエピソードは有名です。
I will die for you. だって、
I love you. の言い換えになり得ちゃったりして。
僕なら I love you.
なんて訳すかなぁ。
では、またでーす。