【一般英語】”a”と”the” の違いを一旦シンプルに捉えてみる!

こんにちは、Togoです。
今回は文法的なお話で、”a” と “the” の違いを考えていきます。
細かいニュアンスを抜きにして、ざっくりと印象を捉えてみましょう。
まず結論から言ってしまうと、
“a” はいくつかあるうちの一つ
“the” はある特定のもの
というイメージを持ってください。
それを踏まえて例文で考えていくと少しスッキリすると思います。
I bought a wallet last week.
私は先週財布を買った
I bought the wallet last week.
私は先週、その財布を買った
Can I use a pen?
ペン貸してくれない?
Can I use the pen?
そのペン貸してくれない?
この2つの例文で分かるように、”the” の時は会話の中でその後の名詞が共通認識の元で会話が行われています。
財布を買った、の場合はおそらくその会話よりも前にヴィトンの財布が欲しいという会話や、買い物の時に気に入ったけどその時は買えなかった、お揃いの財布を持ちたい、などの
特定できる何かしらの財布がある際に用いられます。
ペンの時もそう。
“a” の場合はペンさえ借りられればなんでもいいんです。
でも “the” の場合は、
ここは赤で線引いておいたほうがいいよ、
あ、じゃあそのペン(赤の)貸して!
という形になります。
読む時にはあまり意識しないかもしれませんが、英作文の時には “a” と “the” のどちらを冠詞として付ければいいか迷うこともあるでしょう。
その際はこのニュアンスで考えてみましょう。
これは学生時代に英語を習っていれば大抵の方が知っているでしょうが、
当然 “a” の次が母音もしくは母音の発音から始まる場合は “an” に変えますし、
発音の場合は “the” の次の音が母音の場合は【ðə】 (ザ) ではなく【ðiː】 (ジ) になります。
音が母音というのは、単語の最初の文字とは関係なく「発音が」、ということです。
the【ðə】 university 【jùːnəvˈɚːsəṭi】
the【ðiː】year【jíɚ】
これは “a” が “an” に変わる時も同様の法則です。
“a” は一つの、という意味合いを含んでいることや
“the” は複数の場合でも使われるなどの違いはありますが、まずは根底にあるイメージを整理しておいてください。
“a” はいくつかあるうちの一つ
“the” はある特定のもの
これを踏まえてもう一つ例文を考えてみます。
① I like a girl.
② I like the girl.
①は、世の中にたくさん存在する女の子の中で「好きな女の子がいるんだ」、となるので、まだその女の子が誰なのかは分かりません。
しかし②になると、「その女の子が好きなんだ」となるので、その会話をしている人同士である特定の女の子が頭に浮かんでいる状況、というわけですね。
”a” と “the” の違いをもっともっと細かく知りたい、理解したい、という方は
三度目の登場になりますが、こちらをぜひ!
例解 和文英訳教本 (文法矯正編) –英文表現力を豊かにする
では、またでーす!