【TOEFL】リスニングのメモはカクテルパーティー効果に要注意!?

こんにちは、Togoです。
今回は、TOEFLのリスニングに関連して、
メモを取るときの注意点についてです。
TOEFLのテスト中、メモをとるべきか否かについては様々なところで論点にもなります。
絶対取るべきだ!という考え方もあれば、
流れくらいは取ってもいいかも、や
うまく取れないならいっそやめといた方がいい、とか
取ってもどうせ答えるときは見ないから必要ない、などなど
結論から言うとここに答えなんてなくて、自分にあった方法でやればいいんです。
今回の話の中心は、メモを取るべきかどうかの話ではなくて、
個人的にメモの取る際に気をつけている点を少しお伝えしておきます。
メモを取る際の注意点!
・書くという作業はどうでもいい
・流れはおさえておきたい
・天敵はカクテルパーティー効果!
重要なところを書き留めるとか言われても何が重要かの選別が難しかったり、
少しでもたくさん書き起こす、とか言われても話すスピードに追いつけるわけがない。
私が最低限意識しているのはこの3点です。
一つずつ簡単にご説明しますね。
書くという作業はどうでもいい
メモを書く際に重要なのは、「自分が分かること」ですよね。
そりゃそうです。隣で受験している方のためにメモを取るわけではないので。
なのでメモにおいて、スペルや見やすさはどうでもいいんです。
なので、「書き起こす」という作業ではなくて、聞いた内容を「図式化する」という意識の方が良さそうです。
一見難しそうですが、
つまり、複数の人が出てきたらその関係図を書いたり、
順序立てて話が進んでいるならその順序をおさえるべきです。
「文章を書く」ではなくて、聞いた内容を映像化する
の延長で、その映像を可能な範囲で図式化していくわけです。
「文章を書く」というメモは絶対にやめましょう。書いている間に重要なこと聞き逃している可能性、大!です。
流れはおさえておきたい
聞いたものを映像化して、それを書き起こして行くわけですが、
リスニングのテストとはいえ、そこで繰り広げられているのはあくまでも「会話」や「講義」ですよね。
日本語で友人とお話をしていたとしても、必ず流れというものは存在します。
この話をしていて、発展してこれで、それで思い出したけどこんなことあって。
みたいな。
どこであっても、「話をする」という場面においては「流れ」というものが必ずあるので、メモを取る際はそのポイントをおさえていきましょう。
物語として聞きながら、内容を映像化して、流れをおさえる。
ここまではシンプルです。
最後にあまり聞き慣れない言葉が出てきてますね。
天敵はカクテルパーティー効果!
カクテルパーティー効果という言葉、聞いたことありますでしょうか?
これ英語で
cocktail-party effect です。そのまんま!てかおそらくそっちが先で和訳した!
音声の選択的聴取のことで、選択的注意の代表例とされています。
どういうことかというと、
カクテルパーティーの場でワイワイガヤガヤどんちゃっちゃしている中でも、どこかから自分の名前が聞こえると音を拾えてしまう。
というのが直接的で一番シンプルな説明でしょう。
自分に関係があったり興味があったりするキーワードを自然に聞きとることができる現象で、1953年に心理学者のコリン・チェリーによって提唱されました。
心理学者が提唱しているんです。つまり、人に備わった心理的な部分なんです。
これがリスニングのメモを取るときに非常に厄介。
なぜか。
知っている単語が出るとそれを選択的に拾ってメモしちゃう!
大事かどうかは別。
あ!今の単語知ってる!聞き取れた!書いとこ!
このパターンが続くといつまで経ってもそのメモは機能してくれません。
だからその癖はソッコーで取り除かなきゃいけない。
大事なのは「書く」という作業でも、「量を書く」ことでもなく、
図式化されて流れをおさえた、効果的なメモを作る
なので。
あるリスニングの練習問題の第一文目で考えてみましょう。
Okay, today, I thought I would give you an introduction to stocks and tell you a little bit about how they work.
この一文からその問題は始まるんですが、よろしくないパターンはこれを聞いて
あ!a little bit と、最後の how they work ってしっかり聞き取れたぞ!メモメモ!
となってしまうってことです。
この一文で重要なのは、“stocks”
つまり、株式の話を簡単に紹介してくれて、それがどう機能するのか
という内容なんだな。
ここをおさえなきゃいけない。
カクテルパーティーにならないためにも、メモを取る練習は徹底的に行いましょう。
どうしても心理学的に拾ってはしまうけど、
重要でなければ、すぐ捨てられるか、メモに書いちゃうか
これでメモの質は変わってきます。
最後に、少しおまけ。
メモを取らない!!
と決意した方、ぜひ自分の道を貫いてください!かっこいいっす!
イリノイ大学のリスニングの授業ではメモを取るように言われ、メモを取る練習もたくさんしました。
個人的にも元々メモはしっかり取って活用するタイプだったので何の抵抗もなくそうしていました。
ただやっぱり向き不向きがあって、いらないよ!という方は無理しなくてもいいと思うんですよね。
TOEFLのリスニングくらいの時間なら暗記で何とかなる!という方もいらっしゃるでしょうし。
イリノイ大学でメモを取るようにしつこく言われたのには、実はワケがあります。
そこではTOEFLの限られた時間のリスニングで問題に答える、ということを目的にしているわけではなくて、
大学の授業、60分の場合や90分の場合もあるでしょう。
そんな、長時間の講義を聴きながら内容を整理する練習をしなさい!
というのが先生の言い分です。
なので、私のように英語習得のツールとしてTOEFL受験を利用されている方はメモは必須ではありません。
しかし、いずれ大学進学を検討していてTOEFLに取り組んでいる方は、できればメモを取る習慣をつけておいた方がいいと思います。
メモの練習ってなんか不思議な感覚ですが、授業になってくるとメモを取るってめちゃくちゃ重要です。
まあリスニングや授業に限らず、普段の生活でも、ですけどね。
では、またでーす!