【英文法】I’m looking forward to -ing の “to” は何者!?

こんにちは、Togoです。
前回、番外編として外国人の友人を日本に招いた時のおすすめ案内場所を紹介しました。
そんな友人が来るとなると、
I’m looking forward to seeing you!
を使ったりします。
この文章自体、というか、
I’m looking forward to -ing
の構文は一度は耳にしたことがあると思います。
“-ing” を楽しみにしているという表現です。
ここで出てくる “to” ですが、
基本的に “to” の後には動詞の原型が来る、というイメージを持っていませんか?
でもこの構文の “to” のあとは動詞のing形。
動詞の原型が来ていません。
今回はこのタイプの “to” についてのお話。
前置詞として働く “to”
イメージとして強めな
to + 動詞の原型
これは to不定詞 と呼ばれます。
不定詞に関してはまた別の機会に書かせていただきます。
書いたらまたこちらに貼っておきます。
漠然と持っている
“to” のあとは動詞の原型
これは to不定詞のことなんだ、ということだけ把握していただいて、
前置詞として機能する “to” を例文から先に見てみましょう。
前置詞として機能する “to”
I went to India last summer.
去年の夏インドに行った
I’ll give it to you.
それあげるよ
I’m looking forward to seeing you!
会えるのを楽しみにしています
I devote myself to teaching English.
私は英語を教えることに人生を捧げる
まず前置詞として機能する “to” について考えるとなると
前置詞というものを再確認しておく必要がありそうです。
前置詞とは、超簡単に言うと、名詞の働きをする語句の前に置かれるものです。
ここでいう名詞の働きをする語句には名詞、代名詞、動名詞、名詞節の4つがあるわけなんですが、
早い話、
I’m looking forward to seeing you!
の “seeing” は、動名詞が置かれている
ということになります。
今度は動名詞ってなんだっけ?
となってきて、これに関しては
動詞を-ing形にすることで名詞の役割をさせたもの
ですね。
read : 読む
を
reading: 読むこと
としたり、
play tennis : テニスをする
を
playing tennis : テニスをすること
とできるわけですね。
今回のタイトルにある
I’m looking forward to seeing you!
で考えると、
be looking forward to : 楽しみにしている
の後で、“to” の目的語に
see you : あなたに会う
を
seeing you : あなたに会うこと
として、
あなたに会うことを、楽しみにしている
という構成です。
つまりこの構文の “to” の正体は前置詞だった、ということなんですが、
ここから学んでいただきたいことは
“to” に関連して知っておくべきことは前置詞の役割と to不定詞の2パターンある
ということなんです。
前置詞についても少し考えてみると、
前置詞には名詞が他の語とどのように繋がっているのかを示す役割があります。
先ほどの
I went to India last summer.
I’ll give it to you.
から考えて、“to” は方向 (〜に、〜へ) のイメージを持っている
と言えば分かりやすいでしょうか。
そのようなイメージを分かりやすく書かれている参考書もご紹介しておきます。
ネイティブスピーカーの前置詞―ネイティブスピーカーの英文法〈2〉
前置詞は実際の会話の中では非常に聞き取りづらいものになります。
実際、“to” も “タ” と発音されたりもして日本人の持つ
“トゥー”
という発音が聞かれることは少ないです。
リスニングやスピーキングでよりネイティブに近づくためにも、
そのように会話の中で起こる前置詞の発音の変化に注目した練習は非常に重要です。
そのための練習にもシャドーイングが重要となってくるわけですね。
というわけで、今回は “to” の機能について考えてみました。
では、またでーす!