【一般英語】アメリカ人は「いただきます」を言うのか

こんにちは、Togoです。
英語の勉強をしていると、思考回路がこの場面は英語だとどう表現するのかを考えるクセがつきます。
「いただきます」
も勉強したての頃、考えたことがありました。
今回は英語、日本語の垣根を越えて
「いただきます」という言葉そのものにスポットを当ててみます。
アメリカ人は「いただきます」を言うのか
まず答えから言うと、言いません。
もちろんキリスト教の方でお祈りをされる方はいらっしゃいますが、
基本的には食事が配膳されるなり準備が整ったら、各々で特に何も言わずに食べ始めることが多いです。
Let’s eat.
がそれに当たる言葉といわれることも多いですが、
考えてみたら日本語でも
さ、食べよ!いただきまーす!
みたいに言いますよね。
Let’s eat! はどちらかというと
さ、食べよ!に当たる気がして、
いただきますの直訳と言うより、単純に食べる前に言うフレーズというだけって感じがします。
念のためネイティブの友人にも聞いてみたところ、
Let’s eat. はあんまり言わないかな〜。だそう。
まあ家庭や個人差もありそうです。
調べてみると他にも食前に言われるフレーズはたくさんあるようなんですが
今回の記事は「いただきます」の英語フレーズをお伝えするものではありません。
だって最初に言っちゃいましたもんね。
「いただきます」は言わないって。
言わないんだから知らなくていい気がしちゃうのは私だけでしょうか?
個人的には知っておかなければいけないのはもっと別にある気がしてならないんです。
そもそも「いただきます」って?
まずは日本人として、日本語の
「いただきます」
の真意を考えてみます。
家にあった新世紀ビジュアル大辞典を引いてみたところ、「いただきます」は載っていなかったんですが「いただく」は出てました。
一部抜粋させていただきます。
いただ-く【頂く・戴く】
① 頭にのせる。上の方に高くあげる。
② 敬い仕える。
③ 「もらう」「食べる」「飲む」などの謙譲語。
④「…してもらう」の謙譲語。
さらに語源辞典でも「いただきます」を調べてみると
中世以降に上位の者から物を貰う際に頭上に載せるような動作をしたことから「いただく」「もらう」という意味の謙譲用法が生じた。
とされています。
①の頭上に載せる意味を表した語であるという本来の意味をベースにし、
①から③へと意味が付け加わっていった、と捉えられそうですね。
日本語としての起源をおさえた上で、現代ではどういう扱いなのかを考えると、
・料理や食材を作ってくれた人、配膳してくれた人への感謝の気持ちを込めたもの
・食材そのものへの感謝の気持ちを込めたもの
として扱われています。
これはもう学校で受けた道徳の授業の話ですが。
ここまできたらようやく今回の記事の着地点へ向かえそうです。
英語での表現を考える必要はない
個人的な意見にはなりますが、日本語のままでいい、というのが本音です。
むしろ日本語のままの方がいい気がします。
そもそもこの内容の発端は普段の生活の中でよく使われる言葉の英語表現が気になった、というところからでしたが、
「いただきます」という日本語の語源や真意を考えると、感謝の気持ちの表現であったわけですよね。
どこで誰がいようが食べる前は日本語で「いただきます」と言った上で、
周りの人になんて言ったの?と聞かれた返事として
その言葉の真意を英語で表現できることの方がよっぽど重要
ということです。
話題にもなります。これは日本の文化ですから。素晴らしい文化だと思うので、それはそのまま持ち込んじゃえばいい。
大事なのは先ほども述べたように、真意を説明できること。
つまり、
It’s to show gratitude towards the ingredients and people who prepared the dishes.
食材やこの料理に携わってくれた方々への感謝の気持ちを示す言葉だよ
知っておくべきことは「いただきます」の英語じゃないんですね。
日本語の「いただきます」の意味を英語で説明できること
なんです。
ちなみにこの場合の “to” はto不定詞です。
今回は馴染みのあるフレーズとして「いただきます」を出しましたが、
全部が全部日本の文化として根付いているものも無理に英語にしようと考える必要はないと思います。
留学中よく食事を共にしたルームメイトのSamも日本のその文化、精神が気に入ったようで、途中から日本語で
「ぅいたーだぁきます」
って言い出してました。にまにましながら。
やっぱり他国の文化を知ることは楽しくて、知りたがる人には伝えたいし、
英語をどんだけ勉強していても日本の文化は大事にしたい。
「いただきます」から派生した、個人的意見なのでした。
では、またでーす!