【英文法】「ほとんどの」って聞いて “almost” が浮かんだ方は読んだほうがいいかもです!

こんにちは、Togoです。
茶碗蒸しはかくれんぼ感覚で食べる派です。ギンナンを見つけた時がすごく嬉しい瞬間です。おもちはもっと嬉しいです。
さて、今回はゴリゴリに英文法のお話です。
「ほとんど」という表現は日本語でもよく使われます。
ほとんどの人
ほとんどの学生
ほとんどの患者さん
ほとんどの家族
ほとんどのバンドマン
ほとんどの茶碗蒸し
全て「〜の大部分」という意味ですが、
このような、「ほとんどの」を英語にする時にすぐ思いつくのが
“almost”
だった方。
今回の内容をしっかり読んで、その知識を修正しておきましょう。
“almost” は「もう少しで」
まずその先行しているイメージを修正しておきます。
“almost” を weblio で調べてみると
almost 【ˈɔːlmoʊst】
(副) ほとんど,もう少しで,たいてい,だいたい,(実は違うが)…に近い,すんでのところで,…するばかりに,ほとんど…(でない)
お気づきでしょうか。
ほとんど
という意味はもちろんありますが、
「もう少しで」という意味での「ほとんど」なんです。
つまり、「一歩手前」というニュアンス。
分かりやす例文を見てみると
It’s almost three o’clock.
もう少しで3時だ
この表現で分かるように、ほとんど3時というよりも3時ちょっと前、なんですね。
さらにそもそも副詞なので名詞を修飾出来ません。
なので、
「ほとんどの人」
は
almost people
とは出来ない、ということになります。
じゃあどうするか。
almost all people
にしてあげる。
そうすると、「すべての人の一歩手前」
となるので、言いたかった表現である
「ほとんどの人」
の表現が可能になります。
ここまでを一旦まとめると、
“almost” は副詞で名詞を修飾出来ないため
“almost all people” として、“all” という形容詞を入れることで表現する。
ではさらに、「ほとんどの」の別の表現もみておきます。
“most” はいわゆる「ほとんどの」として使える
「ほとんどの学生」のように、学生全般のほとんどと表現する際に
almost students
にすることは出来ない、というお話をしてきました。
almost all students
にしなければならなかったんでしたね。
これとほぼ同じ表現として
most students
があります。
“most” は「大部分の」という意味に出来るので
Most students like sports.
ほとんどの学生はスポーツが好きだ。
となるわけです。
さらにこの表現に一工夫。そこに入れる名詞を特定のくくりにしたい場合は、
Most of the students in Tokyo University like study English.
東京大学のほとんどの学生は英語が好きだ。
つまり、生徒全般のうちのほとんど、を言うときは
most students
でいいんですが、
ある特定の生徒のうちのほとんど、と言いたいときは
“of the 〜 in 〜”
をつけます。
これは “almost all” でも近い意味で代用出来るので
most of the students
almost all of the students
のどちらでも同じような意味合いを表現できます。
ということで、
「ほとんどの〜」= almost
と暗記していた方!
ほとんどの生徒
almost all students
most students
東京大学の (ある特定の) ほとんどの生徒
almost all of the students in Tokyo university
most of the students in Tokyo university
この4つの型を覚えておくだけで、「ほとんどの」の表現を正確に捉えられるでしょう。
ということで、「ほとんどの」の英語表現についてのまとめでした。
ぜひ茶碗蒸しをかくれんぼ感覚で召し上がってみてください。
では、またでーす!