【TOEFL】リスニングに難渋している方!シャドーイングを試してみてください!

こんにちは、Togoです。
智弁和歌山高校のみなさん、おめでとうございます!ナイスゲームでした!
さて、今回はリスニングの勉強法としてシャドーイングについてのお話です。
以前にもシャドーイングについては書いたことがあるんですが、リスニングの勉強法として個人的には非常に重要だと思ってますので改めて。
シャドーイングとは
まずシャドーイングとは、音声を聞いてそれをそのまま復唱するトレーニングです。
TEDでもジョブズのスピーチでも英語のリスニング教材でもなんでもオッケーなんですが、
とにかく音源を聞いてそれをそのまま同じスピードで話す訓練、なんですね。
シンプルに考えると、「聞いたことをそのまま即座に喋ればいい」ということにはなるんですが、これを実現するにはいくつかの重要なスキルが必要になってきます。
それはそのままこのトレーニングで獲得しようとするスキルに繋がってきます。
シャドーイングで獲得したいスキル
「聞いたことを即座に喋る」トレーニングで獲得したいスキルは、
正しく聞く
正しく話す
リズムも合わせて付いていく
このあたりでしょうか。
正しく聞く
というのは、そのままで
聞こえてくる音をちゃんと拾う
ということです。
英語には同じスペルでも実際に発音される際に音が変わることがあります。
to なんかは典型的で、状況によって
トゥー、タ、ダ、ア
のように4種類の発音のされ方があります。
このような元々持っている「to = トゥー」という発音のイメージを払拭して、聞こえてくる音をしっかりとそのまま拾うことが重要になってきます。
また、日本語では一音一音がはっきりと発音されますが、英語にはリエゾンというものが存在します。
リエゾンとは単語の最後と単語の最初が繋がって発音されることです。
Check it out!
これをどう発音しますか?
チェック イット アウト
というよりも
チェッキタウト
になるんです。
Check it out
このリエゾンも正しく拾わないことには英語の耳にはなってこないということです。
次に正しく話す、ですが、
自分で発することが出来ない音よりも自分で発することが出来る音の方が耳で拾いやすくなるのは当然です。
チェック イット アウト
としか言ったことがない人は
チェッキタウト
という音を聞いても別のものに聞こえてしまうように、リエゾンも正しく発音出来れば音として入ってきた際にも拾いやすくなるということですね。
自分で話せることは聞いても理解できる
と考えると、正しく話す訓練の重要性もご理解いただけますでしょうか。
最後にリズムの話
言語には抑揚があり、リズム(流れ)があります。
外国人の方が日本語を話していたとして、あの人ペラペラだな、と思える要素の一つって、話す際の流暢さ(リズムの良さ)ではないですか?
聞いた音をそのまま復唱するには、ネイティブが話していることについていく流暢さも必要になってきます。
話の抑揚や強く発音される単語とそうでない単語、リエゾンを利用しながら流れるように進む話し方。
そんなリズムに乗ったスピーキング能力もこのトレーニングで獲得したいスキルなんです。
では、実際にどう取り組むのがやりやすいかのお話を。
シャドーイングの取り組み方
上記した内容も、そりゃ出来れば苦労はないよ、と思われると思います。聞いた音をそのまま喋るというのは、いきなり取り組むにはかなり難易度が高いものになります。
おすすめは、まずは字幕やリスニング教材であればスクリプト(解説文)を読みながら一緒に読み上げるという方法です。
それもいきなりだとリーディングスピードが追いつかないことが多いので、まずは音源なしでゆっくりじっくりと一人で音読しながら読み進めてみてください。
繰り返し繰り返し読んで、何となく自分なりにネイティブっぽく発音し続けます。
ある程度慣れたら実際に音を流して一緒に読み進めてみます。この際にいきなり何も見ずにシャドーイングするのではなく、あくまでも読みながらついていってオッケーです。
ただ、悲しいことに最初はおそらく追いつきません。
ここで、どこで置いていかれるのか、どこで読み進める速度に差が出るのかを考えてみるんです。
前置詞をしっかり発音しすぎて置いていかれている?
リエゾンせずに発音しているせいで差が出ている?
そもそも筋肉が追いつかない?
色々分析して、自分のスピーキングとネイティブのスピーキングの差を感じ取っていきましょう。
その差を修正してひたすら繰り返しまた音読。
シャドーイング(スクリプトありで)に挑戦。
修正。
挑戦。
これを何回も繰り返します。
闇雲に早く話すことにフォーカスを当てるのではなく、あくまでも正しく、ネイティブが話す発音に近い形で音を発する、ということに集中してください。
ある程度追いつくようになった頃、シャドーイングではなく、シンプルにその音源をじっくり聴くだけに集中してみます。
ここまでくると、自分ですでに発することが出来る音なので、かなり拾えるようになっているはずです。
このシャドーイングを色々な教材、色々なジャンルの音源で繰り返し実践することで、徐々に英語の発音の強弱やリズム、リエゾンが掴めるようになってくると思います。
個人的に、リスニングは習得に一番時間がかかる分野だと思っていて、TOEFL学習でも最も時間を割いた分野です。
じっくり腰を据えて向き合いましょう。
まずは一度でいいので、一つのスクリプトを30回くらい音読し続けて効果を実感してみてください。
ご自身に合う勉強法だと思われた方は、どんどん続けていってくださいね。
ということで、リスニング勉強法のシャドーイングのご紹介でした。
では、またでーす!